旅の記録中部地方岐阜県

2020年、城初め。一泊二日美濃盗りの旅。二日目Part1~山城に導かれて①苗木城編~

旅の記録
苗木城(岐阜県)

どうも、島左近です。

新型コロナウイルスで、城攻めも自粛。
せっかくの美しい桜の花見も今年はお預け。
疫病とはいつの時代も、人の命と楽しみを奪っていく。
我々にできることは、自分がウイルスに侵されないように防衛すること。
そして、人にうつさないように気をつけること。
今は密にならない程度に、近所のお散歩で我慢しましょう。
新型コロナウイルス軍に勝利した暁には、思い切り鬨の声を上げてやりましょうぞ。

さて、今回は2020年1月11日(土)、12日(日)に行った美濃盗りの旅二日目。

一日目は、岐阜城を攻め落とし、そのまま美濃金山城も攻め落とす。
そして犬山城は夜討ち。満月と鯱は美しかった。

二日目は苗木城、岩村城と2大巨頭を攻め、最後はもう一つの明智城攻めへ。
はじまり、はじまり~。

旅のしおり

【訪問日】2020年1月12日(日)

【ルート】
7:25 恵那
↓ JR中央本線
7:35 中津川
7:45 中津川駅前
↓ 北恵那交通バス(付知峡倉屋温泉行)400円
7:57 苗木
★苗木城
★苗木遠山史料館(続日本100名城スタンプ)

10:15 苗木
↓ 北恵那交通バス(中津川駅行)400円
10:30 中津川駅前
★中津川市駅前観光案内所 にぎわい特産館(マンホールカード)
10:50 中津川
↓ JR中央本線
11:01 恵那
11:19 恵那
↓ 明智鉄道
11:48 岩村
★かわい(昼飯)
★岩村城
★岩村歴史資料館(日本100名城スタンプ)
★岩村醸造

14:15 岩村
↓ 明智鉄道
14:34 明智
★大正ロマン館(麒麟がくる 大河ドラマ館)
★明智城

16:24 明智
↓ 明智鉄道
16:38 花白温泉
★花白温泉

17:46 花白温泉
↓ 明智鉄道
18:22 恵那
↓ JR中央本線
19:57 名古屋
↓ JR東海道本線 新快速
21:38 米原
↓ JR琵琶湖線・京都線・神戸線 快速
23:57 六甲道

早朝山城攻め。念願の苗木城へ。

ホテルで朝食を食べ、中津川まで電車で向かう。
中津川から苗木城までは、バスを使う。
バスで約15分。さらにバス停から徒歩約30分。
念願の苗木城へ。
おっと。やはり徒歩移動には、マンホール。

苗木城はわかるが、龍はなんぞや?
中津川市のホームページには、
「赤壁城の伝説にちなみ、苗木城と木曽川の霧の中に龍が舞う姿が描かれています。デザインは平成5年に一般公募で決まりました。」
と書かれている。
ん?赤壁城?
Wikipediaには、
「「赤壁城」の別名があり、城の壁は白漆喰ではなく赤土がむき出しになっていたと伝えられる。その理由については、木曽川に住む竜が白い色を嫌い、何度漆喰を塗り直しても嵐を起こしてはぎ取ってしまったという話が残されている。」
と書かれている。さらにWikipediaによると、
「実際には、苗木藩が経済的に弱体で漆喰を塗る経費が捻出できなかったと思われる(幕末期に1万石で城持ちの藩は苗木藩のみである)。」

金がなくて、漆喰を塗れなかったのを、龍のせいにしちゃうということなのか。
こういう伝説が現世伝わり、マンホールとなったことを、当時の人はどう思っているのかしら。

そんなことを考え歩いていたら、苗木遠山史料館に到着。
朝早いので、まだ史料館は開いてない。
ここまで来れば城はすぐそばである。

まずはお決まり。看板に焦らされる。山では禁煙。

少し歩くと景色が広がる。ついに目の前に現れた。

うおぉぉぉぉーーーーーー!!!

城攻め開始の法螺貝と同時に兵たちの雄たけびが聞こえる。
この場所からでも、巨大な自然石と人工の石垣の美しい組み合わせがみてとれる。
さらに先を進む。

大矢倉跡。もうこれだけで米10升は食べられる。
この大矢倉跡を上から見るともっと感動。

こっ、これは…。ゴクリッ。
なにこの美しさは。
興奮はおさまらない。

大矢倉跡を堪能した後、大門跡をくぐり天守跡を目指す。
地質図Naviを見ると、このあたりの岩石は白亜紀の花崗岩らしい。
苗木・上松花崗岩と名付けられている。

場所によって石垣の積み方が様々で、さっきの大矢倉跡と違い全体的に平べったい石が並んでいる。
天守跡に続く道である。

2つ目の折り返し部分。菱櫓門跡。門がいっぱいある。

いよいよ天守跡がすぐ目の前に。
天守台、ほぼ自然石。
天守は懸造りという日本独特の建築様式で建てられていたようだ。
現在残っているのは、復元されたものである。

天守を見上げる。なぜこんな場所に天守を作ったのか?
「巨石利用したら楽やん♪」って感じだったのだろうか?
たしかに巨石の隙間に、パズルのように石垣で補強すると、感覚的には楽そうである。
天守まではあと一息だ。

一月の朝なのに汗ばみつつ、やっとの思いで天守跡に到着。
標高432m。ここからの景色を見て納得。なぜここに城を建てたのか。

天守跡から南東方向の景色だ。目の前には木曽川。
これは天然の堀だ。
川を渡ると体力が落ち動きが鈍る。つまりこの方面から攻めるのは難しい。
旧中山道はこの川の向こう側。
この高さからならば、中山道を大軍が通ればすぐにわかる。
当時この大河をどのように渡っていたのかは気になるところだ。

そんなこんなで景色も堪能し、城を下る。
まだ時間はあるのでさらに城周りをぐるり。

これは帯郭(おびぐるわ)。
主要な郭の周りの細長い郭のことを指すそうだ。
地形を生かし、段々となっている。
こんなとこに入り込んだら、上から石を落とされるわ、鉄砲でハチの巣である。
ここらの石垣はよく成形された石で綺麗に組まれている。

そのまま下ると、的場跡。
的場だから、的を射る場所だったのか?ここで兵を鍛錬していたのか?
この段々の石垣はお見事。
地形を生かした山城と、天然の花崗岩と石垣の組み合わせに大きな感動を覚えた。

名残惜しくも城を後にし、苗木遠山史料館に向かう。
続百名城スタンプをゲット。これが”続”なのね。
来た道を戻り、バス停に向かう。そしてバスで中津川駅に。

マンホールの宝庫

中津川駅に到着。
バス停は、マンホールの宝庫だ。

①「中央に恵那山、周囲には市の花サラサドウダンが描かれています。」
中津川市ホームページより引用)

②「旧苗木藩主遠山家で発見された絵図を基に再現された『風流おどり』がデザインされています。風流おどりは毎年8月13日に行われる「おいでん祭」で披露されます。」
中津川市ホームページより引用)

そしてお楽しみのマンホールカードは、駅前の「中津川市駅前観光案内所 にぎわい特産館」でゲット。

まさにさっき見たやつ。嬉しい。
そして中津川を去る。次に攻める城は岩村城である。

二日目Part2へ続く。

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