どうも、島左近です。
夏旅を連続で投稿したかったが、かなり楽しい経験をしたのでこちらを優先。
今回の旅の目的地は、姫路から電車で約30分、福崎町である。
福崎町は、「遠野物語」や「妖怪談義」などを記した民族学者・柳田國男(やなぎたくにお)氏の出身地である。
妖怪を学問の対象として研究した人物だそうだ。
そんな経緯もあり、妖怪ベンチが町中に設置してあったり、河童が現れる池があったりとか…
今回は、そんな町に住み着く妖怪たちに出会う旅である。
ちなみに今回は一人旅ではなく、友人である忍び頭のN氏が同行。
こういう珍スポット旅に付き合ってくれる友人がいて感謝、感謝。
旅のしおり
訪問日:2023年9月29日(金)
12:11 姫路
↓ JR播但線・福崎行
12:37 福崎
★妖怪ベンチ巡り
★グルメミートにしおか
★もちむぎのやかた
★辻川山公園(河童の池)
17:44 福崎
↓ JR播但線・姫路行
18:09 姫路
所要時間:約5時間
移動手段:レンタサイクル(300円~)
福崎町駅前観光交流センターでレンタサイクルを借りて出発
12:37 姫路から電車で約30分で福崎駅に到着。
ICカードは使用可能である。
播但線のワインレッド電車。カッコいい。
駅前の観光交流センターでさっそくレンタサイクルを借りる。
シティサイクルは300円/1日、電動アシスト自転車は500円/1日でレンタル可能。安い!!
時間も9:00~19:00までとたっぷり遊ぶことができる。長い!!
レンタサイクル|福崎町観光協会 (fukusakikankou.jp)
レンタサイクルを借りるときに、手書き風の妖怪ベンチサイクリングコースのマップをいただいた。
cyclemapa.pdf (fukusakikankou.jp)
若干縮尺が怪しいが、妖怪ベンチ巡りには最適のマップである。ありがたや。
12:55 妖怪ベンチ①【雪女】
駅から約5分、エルデホールという施設の前で雪女に出会う。
氷漬けされた首が恐ろしい。
なんかやけに色気がある像である。これはただの珍スポットではない。
クオリティの高すぎる像に驚く。
13:05 妖怪ベンチ②【天狗】
雪女と出会い、道に迷いながら約5分。
天狗寿司という店前にいる天狗。店前でデスクワーク中であった。
わからないところがあるというので教えておきました。
13:10 妖怪ベンチ③【猫また】
天狗と出会ってから約5分、グルメミートにしおかの店前で発見。
かわいさの中に妖気が感じられる。相変わらずのクオリティの高さである。
グルメミートにしおかでメンチカツ(170円)を購入。同行の忍びN氏は、コロッケ(110円?)を購入。
今まで食べたメンチカツ史上1番美味しかった。
これでビール飲んだら最高なんやろうなと思ったが、まだまだ先があるのでビールは断念。
グルメミートにしおか – 猪肉で有名な兵庫県播州地方の精肉店 (nishioka-meat.com)
市川という川を渡る。
この日は天気も良く、暑いが少しずつ秋の気配が感じられた。
福崎町、素敵な町である。
13:35 妖怪ベンチ④【子啼爺】
猫またと出会ってから約15分、サタディサンという店前で泣いているおっさんを発見。
どうやらアイスをこぼしたらしい。
こなきじじいは、夜道で赤ん坊のような産声をあげるそうで、憐れんで抱き上げると体重が次第に重くなり、人間を押しつぶす妖怪らしい。
とりあえず足に付いたアイスを拭いてあげる拙者。
かわいそうなので、涙も吹いてあげた。
だって本当に泣いていたから…。リアルすぎる。
13:42 妖怪ベンチ⑤【座敷童子】
こなきじじいの泣き声が聞こえなくなって約5分、もちむぎのやかたに到着。
こちらでお昼をいただく。
座敷童子は、りんご飴を食べている途中で眠ってしまったようだ。そっとしておいてあげよう。
もちむぎのやかたで、天ざる麺(1250円)を注文。
蕎麦とも違う、どちらかというと素麺に近いのかもしれないが、とにかく美味い。
もちむぎに関しては以下のサイトをご参照あれ。
もちむぎについて – もちむぎ食品センター (mochimugi.jp)
もちむぎのやかた(食べログ)見た目はお蕎麦。蕎麦よりも、もちもちとした食感が楽しめる。ボリューム満点である。
河童が現れ、天狗が現れる?珍スポットの宝庫!辻川山公園!
14:20 もちむぎのやかたのすぐ目の前にある辻川山公園に向かう。
妖怪ベンチ⑥【油すまし】
油瓶を持った謎の妖怪。
公園に向かうと河童が現れるという池の向こう側に招き鵺(ぬえ)がいる。
wikipediaによると鵺とは以下のような妖怪だそうだ。
『平家物語』などに登場し、猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇。文献によっては胴体については何も書かれなかったり、胴が虎で描かれることもある。また、『源平盛衰記』では背が虎で足が狸、尾は狐になっている。さらに、室町時代には頭が猫で胴は鶏のものが出現したと書かれた資料もある。
鵺 – Wikipedia
…
「ヒョーヒョー」という、鳥のトラツグミの声に似た大変に気味の悪い声で鳴いた、とされる。
河童の河太郎(ガタロウ)。柳田國男氏の著書に登場する、市川の駒ヶ岩の河童のガタロがモチーフらしい。
お皿が乾き動けなくなり固まっているそうだ。
手に持っているのは尻子玉で、ここで拙者も1つ取られてしまった。
先ほどの鵺同様に、妖しげな天狗を発見。
ちなみにこれらの作品は、【全国妖怪造形コンテスト】の一般部門において最優秀作品賞に輝いた作品を大型FRP像として設置しているものだそうだ。
一般部門とは…?
そうこうしている間に河童が出現。
福崎町のホームページによると、出現時間は以下の通り。律儀に時間通りに出てきてくれる。
9時~17時の毎時0分・15分・30分・45分に飛び出てきます。
福崎町の妖怪たち | 福崎町 (town.fukusaki.hyogo.jp)
※6~9月は18時まで出てきます。
ブクブクという水の音が聞こえてから静かに現れる。
一瞬顔を出してすぐに池の中に戻ってしまう。
素敵すぎる顔出しパネル。尻子玉って肛門のところにあると考えられた玉のことを指すらしい。
てっきり金〇のことやと思ってた。
山の神もいる。
絶対に妖しい抜け道に入ってはいけない。出口には砂かけ婆が待っている…。
ちなみに奥の小屋からは天狗が出てくる。
9時5分~ 17時5分の毎時5分・20分・35分・50分に小屋から飛び出てきます。
辻川山公園の妖怪たち|福崎町観光協会 (fukusakikankou.jp)
※6~9月は18時5分まで出てきます。
手には好物のもちむぎどら焼きを持っている。
こんなん出てきたら失禁してしまう。
妖怪巡り後半、再開!
辻川山公園で30分くらい妖怪たちと戯れ、次の妖怪がいる文殊荘へ向かう。
途中、彼岸花が咲いていて思わず写真撮影。
秋が近づいてきた。落ち着くこの景色。
15:05 妖怪ベンチ⑦【鬼】
文殊荘前のベンチで自撮りをしている鬼と遭遇。
辻川山公園からここまで自転車で10分くらい。
温泉に入れるらしいが、この日は工事中だったので入れなかった。
【公式】福崎町「文珠荘」 – 播磨平野を一望する、お食事と癒しの場 (monju-so.com)
めっちゃ決め顔。こういう人おるよな。
15:20 妖怪ベンチ⑧【小豆洗い】
自撮り鬼を見かけてから、約10分でゲームをしている小豆洗いと出会う。
くろすけというお店の前で永遠とゲームをし続ける。
ホーム | 食べ処 くろすけ【公式】 (e-kurosuke.com)
本来は、笑いながら川で小豆を洗う妖怪で、娘を持つ女性が小豆へ持って谷川へ出かけてこれを目にすると、娘は早く縁づくという縁起の良い妖怪らしい。
大分県では「小豆洗おか、人取って喰おか」と歌いながら洗っているらしい。
その音に気を取られると川に誘導され落とされるそうだ。
地域によって色々な伝承があるから面白い。
ここでは小豆バーを加えている。全然洗っていない。
15:27 妖怪ベンチ⑨【洗濯狐】
小豆洗いから約5分。海舟丸という寿司屋の前にいる洗濯狐。
寿司屋は美味しそう。
神崎郡福崎町 回転寿司 海舟丸(長尾商店グループ) (nagao-shop.co.jp)
夜中に洗濯の音を立てる妖怪。もはや水浴びしている狐なのでは?
かわいい。
役場が近かったので、福崎町役場上下水道課でマンホールカードをいただく。
カラーマンホールは駅の近くに設置されている。この写真は、駅で撮った写真である。
観光交流センターでも手に入れることはできるらしい。
マンホールカードを配布しています | 福崎町 (town.fukusaki.hyogo.jp)
15:40 妖怪ベンチ⑩【スネコスリ】
ポンマルシェというスーパーの前にいる。
雨の降る夜道を歩いていると、足の間をこすりながら通り過ぎるとされる犬のような姿の妖怪。
特に害はなさそう。人の足を引っ張って転ばせるとも語られているそうだ。
15:48 妖怪ベンチ⑪【河童】
すねをこすられて約5分、辻川観光交流センターに到着。
河童と将棋が打てる。
福崎町観光交流センター (fukusaki-fun.com)
得意げに将棋を指す某。河童は頭を悩ませる。ベタな写真になってしまった。
妖怪ベンチ⑫【食わず女房】
何も食べないはずのセクシーな女房の口元には米粒が…。
怪しんで、後ろ側に回ってみると…
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!化け物ぉぉぉぉ㋒あg;えm9,@p!!!!
気を取り直してセクシーショット。
撮影姿を撮影されていた。
カッパワーを注入。公園の池に初めて現れた個体らしい。
やぁーーーーーーー!!!!!!!
河童を乗せて出発!さすが忍び頭。河童とも意思疎通ができるそうだ。
ここからは怒涛の妖怪ベンチ巡り。
16:03 妖怪ベンチ⑬【海坊主】
食わず女房に喰われてから2,3分。
ミートショップ松井の前に、サーフボードをもった海坊主。
鹿児島産の炭火焼豚の通販。|ミートショップ 松井|店舗紹介 (mtspmti.com)
16:09 妖怪ベンチ⑭【油坊】
海坊主から約5分、焼肉ハウス北山の前で火を噴いた男が…。
自分で火吹けたら、セルフバーベキューができるよ!っていうことに気づかせてくれる。
焼肉ハウス北山(@yakiniku_house_kitayama) • Instagram写真と動画
16:12 妖怪ベンチ⑮【一つ目小僧】
火を吹く物騒な男から逃げること2分。サラダ館の前には一つ目小僧がいる。
これくらい舌が長い友人がいた気がする…。
目がリアルなんよ。怖い。
16:18 妖怪ベンチ⑯【一反もめん】
一つ目小僧からは5分。汚れた一反木綿がファミマの前のベンチを占領。
こんな妖怪が入り口にいたら客は入らないだろうが、トラックがたくさん止まり店内は客が多い。
そういえば、誰も一反木綿を気にかけず店内に入っていく。
まさか…。
16:36 妖怪ベンチ⑰【山姥】
一反木綿と出会ってから、約15分。
ヤマンバギャル。一昔前に流行っていた気がする。
あれは妖怪だったのか…。
それにしても、ネイルとか結構細かいのに感動。
この山姥、マルフクという会社の前にずっと座って化粧をしている。
16:50 妖怪ベンチ⑱【アマビエ】
福崎駅に到着し、レンタサイクルを返却。駅前にはカラフルなアマビエがお出迎え。
アマビエと会談するN氏。やはり彼は妖怪とも協定を結んでいるようだ。
もち麦ビールで乾杯。運動後のビールは絶品。
ビールは駅前観光交流センターで購入できた。
神戸・六甲ビール醸造所 / もち麦BEER (rokko-beer.com)
ガジロウチューブ。
朝7時7分から夜20時7分までの、毎時7分、22分、37分、52分に駅前にも河童が現れる。
河童のガジロウが顔を覗かせる。
なにやら、歓迎してくれているみたい。
持ち方とかちょっとかわいい。
ヌーっと出てきて、ス~っと戻っていく。
ちなみにこのガジロウ、地下でつながった通路を通って辻川山公園の池から泳いできているとか…。
福崎町のマンホール。
町の中央を流れる「市川」、町の花「サルビア」、町の木「クロガネモチ」が描かれている。
駅前に設置されているマンホール。マンホールカードの絵柄になっている。
河童の兄弟「フクちゃん・サキちゃん」、播但線の電車に乗る河童の「ガジロウ」が描かれている。
福崎町特産のもちむぎ、北西部に位置する七種の滝も描かれている。
約5時間のゆったり妖怪巡りの旅はこれにて終わり。
帰りは姫路で美味しい食事とお酒。
この日は中秋の名月ということで、姫路の空に浮かんだ月を撮影。
《完》
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