どうも、島左近です。
2023年8月17日(木)~8月20日(日)の3泊4日鉄道旅3日目後編。
後編は、鬼怒川温泉の廃墟群を巡る。
もちろん立ち入りは違法なので、外から撮影するだけ。
夜は鬼怒川温泉のゆば御膳みやざきに宿泊し、ゆば料理と温泉を満喫。
旅のしおり
【訪問日】2023年8月19日(土)
《3日目前編》
7:51 会津若松
↓ 会津鉄道・会津田島行
8:30 湯野上温泉
9:00
↓ 猿游号バス
9:20 大内宿入口
★大内宿問屋本陣
★大内宿見晴台
★本家玉屋(葱そば)
★高倉神社
11:40 大内宿入口
↓ 猿游号バス
12:00 湯野上温泉
12:05
↓ 会津鉄道リレー134号・会津高原尾瀬口行
12:35 会津田島
★まちの駅「南会津ふるさと物産館」(ポケふた)
《3日目後編》
13:03 会津田島
↓ 会津鉄道特急リバティ会津134号・浅草行
14:02 鬼怒川公園
★鬼怒川温泉街
【本日のお宿】
ホテル日光・鬼怒川イン みやさき(ゆば御膳みやざき) – 宿泊予約は【じゃらんnet】
ホテル日光・鬼怒川インみやさき(ゆば御膳みやざき)(楽天トラベル)鬼怒川温泉へは特急リバティ会津でGO
12:55
会津田島駅で降りて急いでポケふたを見に行き戻ってきた。
なんかかわいいラッピング電車が止まっている。
運転体験ができるらしい。
13:03発の特急リバティ会津に乗り込む。
乗車券は湯野上温泉駅ですでに購入済み。
特急券を買おうとしたら、会津田島~鬼怒川温泉間は乗車券のみで乗車可能とのこと。
乗車券1880円だけで特急に乗ることができる。ちなみに特急券は1390円。
座席は空いている所に座れるが、指定席券を持っている人が来たら変わらなければいけない。
一度座ったがすぐに乗ってきて気まずかった…。
長い駅名。「かみみよりしおばらおんせんぐち(上三依塩原温泉口)」呪文かよ。
ちなみにこの1つ前の駅「会津高原尾瀬口」からは野岩鉄道の区間になる。
湯西川温泉駅。なんかカッコいい。
かなり興味を惹かれる駅である。
謎のおじいさんが指さす先にあるのは何か…?
14:02
会津田島駅から約1時間で鬼怒川公園駅に到着。
鬼怒川温泉の廃墟群を巡る
14:05
トイレを済ませて鬼怒川公園駅を出発。
次の駅の鬼怒川温泉駅がメインであるため、駅前は閑散としている。
ここから川沿いに南方向に歩いて散策する。
廃墟①〈復興御宿 富双江葉大馬 鬼怒川秘極の湯 風〉
植木を手入れしている人たちがいた。
こちらは廃墟というより、休業中という感じか?
ネットの口コミを見る限り、2020年までは営業していたみたい。
コロナ禍で休館になったみたい。立派な建物であるが、3年間営業していない姿は廃墟のように見える。
しばらく歩くと右手に階段が現れる。
階段を降りると鬼怒川に架かる滝見橋にたどり着く。
つり橋だがそんなに揺れないし、足場も隙間がないからこれは大丈夫。
なぜこの橋に来たか?
この橋からは鬼怒川の美しい廃墟群の撮影スポットである。
まずは北側の廃墟群。
左手に見えるのが、廃墟②〈鬼怒川グリーンパレス〉。
どうやら2015年まで営業していたみたい。
右手はおそらく先ほど植木屋さんがいた廃墟①〈復興御宿 富双江葉大馬 鬼怒川秘極の湯 風〉。
こっちの方がボロボロ。
雨が降っていたこともあり、雰囲気のある写真が撮れた。
眼下には激しい流れの鬼怒川。
なぜ鬼怒川温泉は廃墟になったのか?
鬼怒川温泉の歴史を調べてみた。
鬼怒川温泉(当初は「滝温泉」と呼ばれていた)は、江戸時代である1691年に発見された。
1751年以降には、日光詣帰りの大名や僧侶のみが利用可能な温泉となった。
明治時代以降、一般開放されるようになる。
1920年代に鉄道が開設され東京と結ばれるとともに、この地は鬼怒川温泉と名付けられた。
1970年代以降には温泉街の拡大、施設の大型化が進む。
バブル期になると、団体旅行客向けの施設の拡大が過剰になる。
しかし、バブル崩壊とともに、団体客は減少しこれが衰退の始まりとなった。
さらに悪いことに、2003年には地元のメインバンクである足利銀行が経営破綻したことで、資金繰りに困り倒産するホテルが続出。
つまり、現在残っている廃墟群は、バブルの負の遺産ともいえる。
解体されずに残っている理由は、所有者不明のため手が付けられないこと、道路が狭く川沿いの建物であることから解体作業するための重機が入りにくいこと、施設の大きさから解体費用に莫大な金額が必要であることが挙げられる。
滝見橋から南側。左手には廃墟が建ち並ぶ。
ちなみに右手奥の方のホテルは現在も営業中である。
左手側のズーム写真。
かなり立派な廃墟群。
ここだけ時代が止まっているようにも感じられる。
少し引きの写真。鬼怒川沿いに建つ廃墟群。
営業当時は、美しい景色を望めるホテルであったことが想像できる。
橋を引き返し、来た道に戻る。
廃墟③〈元湯 星のや〉
1925年創業の老舗で、2010年に閉館。
閉館から13年経っているが、看板はまだしっかり残っている。
看板がたくさん貼ってある。歴史を感じる。
少し歩くと、廃墟⑤〈きぬ川館本店〉が見える。
すぐ右側に見える廃墟④は、きぬ川館の別館だと思われる。
1999年に経営破綻し、経営陣は行方不明になり、倒産直後は従業員が自転車操業状態で運営していたらしい。
鬼怒川温泉で最初に廃業したホテルらしい。
きぬ川館本店 – Wikipedia
かっぱ風呂が有名だったそうだ。
かっぱの絵が外観にも描かれている。
バス停を発見。第1ホテル前…。
廃墟⑥〈鬼怒川第1ホテル〉
歓迎の2文字がなんとも寂しい…。
こちらは2008年に閉館。
外観はこんな感じ。
道路が狭く、車通りも多いので歩く際は気をつけなければならない。
廃墟⑦〈鬼怒川観光ホテル東館〉
しばらく歩くと、くろがね橋への分かれ道にそびえる廃墟。
こちらも2008年に閉館。
ちなみに現在営業している鬼怒川観光ホテルは、大江戸温泉グループが運営している。
鬼怒川観光ホテル | 癒しの温泉宿・旅館|【公式】大江戸温泉物語グループ (ooedoonsen.jp)
くろがね橋の方に向かう。
この姿を見ると現在も営業中なのかと思ってしまう…。
対岸に見えるのは、こちらも営業中の鬼怒川温泉ホテル。
鬼怒川温泉ホテル【公式】 日光市の老舗温泉旅館 (kinugawaonsenhotel.com)
鬼怒子像「遊心鬼」
なかなか良いお顔をしていらっしゃる。
くろがね橋から北側を撮影。
左奥の建物は、こちらも営業中の鬼怒川温泉あさや。
鬼怒川温泉 旅館 | あさやホテル|公式サイト (asaya-hotel.co.jp)
くろがね橋から見た鬼怒川観光ホテル東館。
かなり立派な廃墟であることがよくわかる。
ツツジの花が描かれたマンホールを発見。
くろがね橋を渡り対岸を散歩することに。
対岸側は営業中のホテルが建ち並び、今までの廃墟群の建ち並ぶ世界とはまったく違う世界に来た感じがする。
鬼怒太像「定印鬼」
ふれあい橋の入り口に設置されている。
やはり表情がすばらしい。
ふれあい橋。ここに来たのには理由がある。
これが見たかったのだ。
階段に描かれた鬼。
これは珍スポット認定!!
階段を挟んで右側。
こちらは営業中の鬼怒川温泉 山楽。
なかなかの高級宿みたい。
【公式】鬼怒川温泉 山楽|日光・鬼怒川 清流沿いの温泉旅館 (kenhotels.com)
階段左側には、大江戸温泉物語 ホテル鬼怒川御苑。
こちらも営業中。
鬼怒川温泉は大江戸温泉グループにかなり助けられている模様。
ホテル鬼怒川御苑 | 癒しの温泉宿・旅館|【公式】大江戸温泉物語グループ (ooedoonsen.jp)
ふれあい橋から北側を撮影。
左手側には営業中のホテルが建ち並ぶ。
鬼の階段をのぼる。
右側の壁にオブジェ。こういうの好き。
藤原総合支所跡地。
建物は解体されている。もちろん立ち入り禁止。
バス停の名前は変わっていない。
15:02
鬼怒川公園駅から歩いて廃墟巡りをして約1時間。
本日の宿、ホテル日光・鬼怒川インみやさき(ゆば御膳みやざき)に到着。
調べていると大江戸温泉系の宿はバイキングだったので、ゆったり食事ができそうなこちらのお宿を選択。
さっそく温泉に入る。早めに温泉宿に着いてゆったりと過ごす大人旅。
風呂上りは、川沿いの部屋でビール。
ビールはくろがね橋を渡った先にあった「まんじゅう処おおあみ」で購入。
かりんとう饅頭も美味しかった。
風呂は、岩風呂と桧風呂の2種類で男女入れ替え制。
桧風呂は畳がはってあり気持ち良い。
温泉 / Onsen | HOTEL NIKKO-KINUGAWA INN MIYASAKI ホテル日光・鬼怒川イン みやさき(ゆば御膳みやざき)
待ちに待った晩御飯はゆば御膳。
すべてが上品な味付けで非常に美味しい。
量は少ないかなと感じたが、結構お腹いっぱいになった。
湯葉のせご飯も美味しかった。ゆばをこれでもかと満喫。
ごちそうさまでした。
食後はもう一度温泉に浸かる。ご一緒したおじさんと色々お話。
これも旅の楽しみ。
そして再び湯上りビール(本日2本目)。
夜は、少し離れた場所で約8分間花火が上がると教えてもらったので、部屋から音だけ聞いて夏を楽しむ。
部屋からは木々の隙間から花火が少し見えただけだが、夏を感じることができた。
【本日のお宿】
ホテル日光・鬼怒川イン みやさき(ゆば御膳みやざき) – 宿泊予約は【じゃらんnet】
ホテル日光・鬼怒川インみやさき(ゆば御膳みやざき)(楽天トラベル)《4日目につづく》
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