どうも、島左近です。
2023年10月29~31日の群馬ダム巡り3日目前編。
群馬ダム巡りもいよいよ最終日。
最終日午前中は、草津温泉の珍スポットを堪能!
草津温泉の熱乃湯で伝統的な湯もみショーを見学。
世界初の酸性河川中和事業の中心施設として建設された品木ダム。
湯畑からも徒歩圏内の品木水質管理所で、ダムカードを入手し中和事業の展示でお勉強タイム。
【お役立ちリンク】
DamMaps – 日本全国Web地図でダムめぐり
旅のしおり
訪問日:2023年10月31日(火)
10:00~11:10
★熱乃湯
★湯畑
★草津町役場(マンホールカード)
↓ 約600m
11:15~11:31
★品木ダム水質管理所(ダムカード)
↓ 約4.5km
11:41~11:55
★品木ダム
熱乃湯で湯もみと踊りを見学!マンホールカードもゲット!
10:00
宿をチェックアウトし、宿から湯畑に歩く。
目的は熱乃湯の湯もみショーを見に行くため。
10時の公演に間に合ったので、チケットを購入して施設内に。
施設内は1階と2階があり、2階から見学。
草津節の踊りと湯もみの実演を見ることができる。
湯もみとは、掛け声とともに、約180cmの木の板でお湯をかきまぜて、熱い源泉の温度を下げることである。
草津温泉の源泉は約50℃と熱く、加水してしまうと温泉の効能が薄まってしまうため、成分を薄めずに温度を下げる目的で湯もみが始まったらしい。
江戸時代から伝わる独特の文化。
20分くらいの迫力のある湯もみと踊りショーは、なかなか迫力があり面白かった。
湯もみと踊りショー|草津温泉 熱乃湯 (kusatsu-onsen.ne.jp)
湯もみショーを見た後、昨夜訪問した光泉寺を再訪。
「遅咲き如来」として有名な釈迦堂。
平成17年の調査により、安置された釈迦如来が元禄時代の東大寺公慶上人の作であることが初めて証明され、300年を経て世に出た仏様であることからその名がついたらしい。
これから一花咲かせたいので、しっかりとお参り。
美しい五重塔。本日は晴天!
そのまま草津町役場に行ってマンホールカードをゲット!
マンホールは湯畑の横にあるので一緒に撮影。
朝の湯畑も良い。夜とはまた違った景色を見せてくれる。
顔出ししたかった…。
硫黄の香りに包まれる湯畑ともいよいよお別れ。
歩いて宿に戻り、車で次の目的地に向かう。
世界初の河川酸性化中和事業!?水質改善目的の品木(しなき)ダムへ
11:15
宿から約600mの位置にある品木ダム水質管理所に到着。
まずは品木ダムのダムカードをゲット!
なんと!!!ダムカードの英語バージョンも配布されている。
水質管理所の横には草津中和工場があり、ここでは酸性河川を中和するために石灰を水に混ぜて投入しているのである。
草津温泉のお湯は強酸性(およそpH2.0)で、このお湯は川となって流れていく。
酸性の河川には、魚などの生物は棲むことができず、また他にも問題がある。
写真は、コンクリートを酸性河川に数日間浸けた実験の実物である。
3日目には表面がガサガサになっている。
60日後にはかなりボロボロになってしまっている。
釘も2週間でボロボロになってしまう。
他の問題点とは、この写真からわかるように、鉄やコンクリートを使った建造物が作れないのである。
そこで1964年から中和事業が行われ始めたのである。
この中和工場は、24時間365日稼働している。
河川の中和 | 品木ダム水質管理所 | 国土交通省 関東地方整備局 (mlit.go.jp)
11:41
品木ダム水質管理所から車で約10分(約4.5km)、品木ダムに到着。
先ほどの中和工場から下流側に位置し、pH2.0だった酸性河川は中和工場を経て品木ダムに入るころにはpH5.5程度になるらしい。
品木ダムは、酸性河川の中和によってできた中和生成物を貯める目的で建設された世界的に見ても珍しいダムなのである。
ダムの水深が浅くなるのを防ぐために、ダム湖の底にたまった沈殿物を取り除く作業が定期的に行われているらしい。
ダム湖はエメラルドグリーンで非常に美しい。
ダム湖を背景にダムカードを撮影。
右上の漢字表記は、このダムカードだけであるとか!?
とにかく貴重なダムカードであることは間違いない。
ダム本体は、1963年着工1965年完成の重力式コンクリートダム。
このダムで水質改善された水は下流に流れていき、発電にも使用されている。
〈3日目後編につづく〉
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