東北地方旅の記録山形県宮城県

蔵王エコーライン紅葉ドライブで蔵王の御釜へ~宮城・山形2泊3日温泉満喫ドライブ1人旅〈1日目〉後編~

東北地方

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⚠️全国各地でクマによる人身被害が増えております!
地方自治体のクマ出没マップ等をチェックした上で、十分に気をつけて旅行してください!

どうも、島左近です。

今回の旅は、宮城県と山形県を行き来するドライブ1人旅。
1日目は、仙台空港から蔵王の御釜を目的地とし、夜は蔵王温泉に泊まる旅である。
前編は、東北最強のパワースポットである金蛇水神社を参拝し、東北最強の珍スポットともいえるこだわり街道に訪問。
後編は、蔵王エコーラインの絶景と蔵王の御釜の壮大な姿をお届けする。
いよいよ念願の蔵王の御釜に向かう!

⚠️注意⚠️ 毎年11月初旬~4月下旬は、蔵王エコーライン・ハイラインの冬期通行止めに伴い見学することができません。

蔵王町観光物産協会ホームページ

旅のしおり

訪問日:2024年10月29日(火)

〈1日目前編〉
8:20 神戸空港
↓ ✈SKY152便
9:40 仙台空港
10:00 バジェットレンタカー仙台空港店
↓ 🚙約10.9km
10:25着/10:50発 ★金蛇水神社

↓ 🚙約9.4km
11:10着/11:30発 ★こだわり街道

↓ 🚙約2.5km
11:35着/11:40発 ★拆石神社

↓ 🚙約21.9km
12:15着/12:50発 遠刈田温泉 無料駐車場
★ポケふた(ユキノオー・ラプラス)
★蔵王刈田嶺神社 里宮
★喰い処 あいざわ

〈1日目後編〉
↓ 🚙約6.4km
13:00着/13:10発 ★滝見台展望台

↓ 🚙約6.8km
13:25着/13:30発 ★蔵王寺 くぬき地蔵尊

↓ 🚙約2.9km
13:36着/13:45発 ★大黒天展望台

↓ 🚙約4.2km
13:55着/15:45発 蔵王 ハイライン (蔵王刈田山頂) 駐車場
★蔵王の御釜
★蔵王刈田嶺神社 奥宮

↓ 🚙約25.6km
16:30 ★堺屋 森のホテル ヴァルトベルク

滝見台展望台から見る紅葉と滝

13:00
遠刈田温泉から車で約10分(約6.4km)、滝見台に到着。

滝見台からは三階の滝や不動滝を遠望できる。紅葉の時期とマッチしたおかげで美しい滝が映える。
ちなみにこれはかなりズームで撮ったので、実際に目で見ると遠く感じる。

実に美しい!感動。
大満足で車に戻る。

大黒天展望台から蔵王火山を感じる!

13:25
滝見台展望台から車で約15分(約6.8km)、蔵王寺に到着。
こんな場所にお寺?

お地蔵様が大量に。何か独特な空気感のあるお寺である。

たくさんのお地蔵さんに見守られている。
手を合わせて、安全運転を誓う。事故のないように。

13:36
蔵王寺から車で約6分(約2.9km)、大黒天展望台に到着。
ここからは蔵王火山の壮大な景色を見ることができる。
このむき出しの山肌が火山であることを実によく表現している。

ちょうどジオパークの看板が設置してある。
この位置からは約100万年前の変質した溶岩、約30万年前後の火山体、約25万~20万年前の溶岩、約13万~4万年前の火山体、約2000年前以降の山体を一望できるらしい。

出典:伴 雅雄・及川 輝樹・山﨑 誠子(2015)「火山地質図 No.18 蔵王火山地質図」,産業技術総合研究所 地質調査総合センター.
https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/zao/map/volcmap18.html を参考に作成

せっかくなので、蔵王火山をざっくりと説明してみる。
蔵王火山(蔵王山)という山は、宮城県と山形県の県境に位置する最高峰の熊野岳(1841m)、地蔵岳、刈田岳、五色岳などの山々を有する火山群の総称である。
蔵王火山の始まりは、約100万年前と推定されており、その活動期間は、岩質や活動様式から6つに区分されている。(上図)
約3.5万年前以降の火山活動は、御釜のある五色岳付近で起きている。
御釜と呼ばれる現在の火口湖の形成は、1625〜94 年の間以降であると考えられている。
歴史に残る最古の噴火記録としては、吾妻鏡に1230年の噴火活動が記されているらしい。
最新の噴火は1940年の小規模な水蒸気噴火が最後だが、2014~15年には地震、地殻変動、湖水白濁が、2018年には地震、地殻変動が観測されていることからも活火山であることに留意する必要がある。

[参考文献]
特集「蔵王山」より 伴雅雄, 活火山:蔵王山の成り立ちと見どころ. 山形大学環境保山形大学環境保全センター, 2016, 19-41.
産業技術総合研究所 地質調査総合センター 編(発行年不明).「Overview of geology for Zao Volcano and surrounding area」.
気象庁|蔵王山 有史以降の火山活動

火山の上に立っている!という感覚になれる場所。
スカッとした晴れじゃないけど、御釜は見えるのだろうか?
不安になりながらこの場を後にする。

太陽光で色が変わる火口湖!蔵王の御釜を見学

13:55
大黒天展望台から車で約10分(約4.2km)、やっとこの旅の目的の1つである蔵王の御釜に到着。
駐車場に車を停めて、レストハウスの方に進んでそこから歩いて約3分、御釜展望台から御釜を望む。
空は晴れているが、雲が御釜を隠している。

えっ!?ここまで来て雲で見えないことなんかあるのか…。
とりあえず御釜の近くまで歩いて行けるみたいなので、岩がゴロゴロ転がる遊歩道を歩いてみることに。

しばらくすると雲が晴れて、太陽が湖面を照らす。
息を呑む絶景とはまさにここ!ずっと写真で見てた御釜をこの目で見ることが出来て感動。

すぐに次の雲が現れるのでタイミングを見つけてズームで撮影。
この御釜のある五色岳は、約2000年前からの噴火で成長した火砕丘(かさいきゅう「タフコーン」ともいう)である。
火砕丘とは、爆発的な噴火により放出された火山砕屑物が火口の周りに積み重なってできた、円錐形の小形の火山のことを指す。
御釜はそんな火口に地下水や雨水、雪解け水がたまった火口湖である。
長径が約300mで、最大水深は20~30m程で、その湖水は強い酸性を示す。

いったん背後を振り返る。遠くに見える建物は刈田嶺神社である。

所々にある看板。ここで噴火が起きたらもうおしまいである。

ちょっと場所を変えて撮影。御釜の右上の少しくぼんでいるところは旧火口の位置らしい。

なんか神秘的な写真が撮れた。そういえば、飛行機の中からもこんな感じの虹の輪が見えた気がする。
調べてみると、ブロッケン現象という減少らしく、背後から差し込む日光の影響で、影の側にある水滴や霧によって光が散乱され影の周りに虹のような光の環が現れるものだそうだ。
ドイツのブロッケン山でよくみられたことからその名がついたらしい。
条件としては、雲や霧が自分より低い場所にあり、太陽が後ろから射すときにしか見られない現象だそうで、地形的にもタイミング的にも好条件だったみたい。
ラッキー!

しばらくすると、雲もなくなり美しい御釜が姿を現す。
壁面の影が映っているのがまた良い。

ふと振り返ると美しい雲。雲が不死鳥のように見えるのは拙者だけだろうか?

岩だらけの山。火山にいるんだ!そんな気持ちにさせてくれる1枚。

右側に御釜がある。正面の山は約13万年前~4万年前の火山体であり、蔵王山の最高峰熊野岳(1841m)である。

展望台に戻ってきた。完全に雲も晴れて美しい写真が撮れた。(カレンダー用に彩度をあげています。)
これは2025年カレンダーの10月の写真に使用している。

看板を見落としていたみたい。
御釜の左側に見える急な崖は、馬の背カルデラ壁というらしい。
馬の背カルデラは、地形や層序から約3.3万年~1.3万年の間に浸食や小規模な崩壊の繰り返しによって拡大した、浸食カルデラであると考えられているらしい。

馬の背カルデラについて

刈田岳の山頂に歩いて向かうことに。これはその道中からの写真。
帰りたくない。そんな気持ちにさせてくれる場所。
面白いのは、雲の流れが速いので、景色が時間とともに変化することである。

刈田岳山頂に到着。
ここからもまた美しい御釜を望むことができる。

蔵王刈田嶺神社奥宮に到着。冬の間、御神体は山を下り、遠刈田温泉街にある刈田嶺神社里宮に移されるらしい。
無事、美しい御釜を見ることができたことに感謝し、無事下山できるように祈願。
お邪魔しました。

伊達宗高公命願の碑が建てられていた。
江戸時代初期(1623~1624年)の寛永の大噴火により、蔵王山麓の村々は甚大な被害を受けた。
仙台藩主伊達政宗殿の命を受けた村田城主で政宗殿の七男である伊達宗高殿は、山頂に祭壇を設けて、噴火の鎮静を祈りった。その後火山活動は沈静化したが、2年後宗高殿が亡くなってしまう。

そんな宗高殿の功績を称えた碑である。

最後にもう1枚。本当に美しい。
名残惜しいがこれにて御釜見学は終了。
結局、2時間ほどこの御釜を楽しんでいた。

〈所要時間〉約1時間50分

大自然の中の野天風呂が最高!蔵王温泉・堺屋 森のホテル ヴァルトベルク

16:30
御釜から途中買い出しに寄り道して車で約45分(約25.6km)、本日の宿に到着。
蔵王温泉街にある堺屋 森のホテル ヴァルトベルク。
ちょっとこの宿、むちゃくちゃよかったのでいろいろご紹介。

かわいらしい人形が飾られていて、すごく雰囲気が良い。

エレベーター前も雰囲気が良い。

そして所々に素敵な言葉が。

あくせくしないで
のんびり
いきましょう
ゆっくり ゆっくり…

確かに。ずっと笑って生きたいね。

温泉は写真はないが、源泉かけ流し強酸性硫黄泉で最高に気持ち良い!
露天風呂があり、これがまた最高。
そして、玄関を出て徒歩2分の大自然の中にある野天風呂が良い。
公式ホームページによると、4月26日~10月中旬となっていたので諦めていたが、なんと入れるということで翌朝入浴(電灯がないため明るい時間帯のみ)。
もうこれが良すぎた!写真はぜひ公式ホームページをご覧ください。

堺屋・森のホテル公式ホームページ

楽しみの晩御飯は蔵王牛のすき焼き!最高!
珍スポット&パワースポットに行って、絶景を見て、温泉に浸かって、ご飯とお酒を楽しむ。
こんな幸せなことがあるのか?

めちゃくちゃ美味しかった。

食後はゆっくりして、温泉に入って、晩酌タイム。
明日の大移動に備えて早めに就寝。
これにて1日目終了。

〈2日目につづく〉

 

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