旅の記録京都府近畿地方

京都の穴場スポット!?京都~大原三千院~♪美しい苔と紅葉のコントラストが見所!~雨×日曜日×早朝の人が少ない静かな秋の京都日帰り旅~

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地方自治体のクマ出没マップ等をチェックした上で、十分に気をつけて旅行してください!

どうも、島左近です。

京都はどこに行っても人が多い!でも京都で紅葉を見たい!
そんなわがままから思いついた今回の京都日帰り旅。
今回の旅は、京都~おお~はらさんぜんい~ん~♪の歌でおなじみの大原にある三千院へ。
大原は、京都駅からバスで約1時間、国際会館駅からはバスで約20分の位置にある、京都市北東部の山間部にある観光地である。
雨予報の日曜日の早朝で、紅葉情報も色づき始めだったので、人も少なく静かな京都を楽しむことができた。
大原をゆったり歩いて観光する滞在時間約6時間の島左近渾身大原日帰りモデルコースである。

✅大原三千院の紅葉情報をチェック🍁

旅のしおり

訪問日:2025年11月9日(日)

7:17 十三
↓ 🚃阪急京都本線準特急・京都河原町行
7:56 烏丸
8:05 四条
↓ 🚃京都市営烏丸線・国際会館行
8:21 国際会館
8:45 国際会館駅前
↓ 🚌京都バス19・大原行(400円)
9:07 大原
卍 三千院
🪦後鳥羽天皇・順徳天皇 大原陵

卍 宝泉院
🍜京美茶屋

卍 寂光院
🪦高倉天皇皇后 徳子 大原西陵

♨ 大原山荘

15:18 大原
↓ 🚌京都バス19・国際会館駅行(400円)
15:41 国際会館駅
15:50 国際会館
↓ 🚃京都市営烏丸線・新田辺行
16:11 京都
🍣金沢まいもん寿司 京都駅ポルタ店

雨×日曜日×早朝=狙い目!苔と紅葉が美しい静かな三千院

9:18
国際会館駅からバスで約20分の大原バス停から参道を歩いて約10分、三千院に到着。
写真は帰りに撮影したもの。
紅葉の季節の日曜日で、人がいないこの1枚の写真が今回の旅のすべてを物語っている。

三千院御殿門に向かう道。
このあたりはまだ緑の紅葉が目立つが、石垣の苔も相まって美しい。

御殿門に到着。この写真も帰り際に撮影したもの。
石垣に囲まれた門はまるでお城。
三千院は、延暦年間(782‐806)に伝教大師最澄が比叡山東塔南谷に一宇(一棟の建物)を構えたことに始まるらしい。
その後何度か移転し、明治維新後現在の地大原に移ったらしい。

拝観料700円を収めて、三千院の境内に入る。
客殿の庭園が実に美しい。

聚碧園(しゅうへきえん)とよばれる庭園だそうで、江戸時代の茶人・金森宗和殿(かなもりそうわ)によって修築されたらしい。

お参りして、有清園(ゆうせいえん)とよばれる庭園に向かう。
苔の緑とその奥の紅葉が実に美しい。

最高すぎる。景色は美しい上に、人が少ないため本当に静かなのがとても良い。
ずっと見ていたい景色。

雨の紅葉も良い。むしろ雨が良いのかもしれない。

紅葉は見頃ではなかったが、色づき始めが一番美しいのかもしれない。
緑と黄と赤が同時に楽しめるのがよい。

こちらも美しい。朱色の門と苔と紅葉。

阿弥陀三尊像が祀られている往生極楽院。天井は舟形になっている。
建物は重要文化財、阿弥陀三尊像は国宝に指定されている。

最高。これ以上の言葉はない。

金色不動堂へ向かう途中に現れる弁財天様。

金色不動堂。秘仏の金色不動尊が御開扉されていたので拝する。
御朱印もこちらでいただくことができる。

順路に沿って歩いているとここにも美しい景色。

木に囲まれて不安になるが、こういう場所に”美しさ”は眠っている。

小さなお地蔵さんが並んでいる。
非常に可愛らしい。

苔むした姿がよい。

ずっと静かな空間が続く。ここは京都である。

しばらくすると石仏と遭遇。
鎌倉時代の大きな阿弥陀石仏だそうだ。

本当にすごい。石を削って石仏をつくるとは。

ここにもお地蔵様たち。苔のお風呂に入っている。

お気に入りの1枚。

雨予報だったが、パラパラ程度の小雨。
スギゴケにも水滴がついて美しい。

往生極楽院の方を上から望む。紅葉は真っ赤ではないがそれがよい。
少しずつ観光客が増えてきた。

紅葉を見上げる。これまた美しい。

重要文化財収蔵施設である円融蔵(えんにゅうぞう)へつづく門付近の紅葉がピーク。

良い。良すぎる。
名残惜しいが三千院をあとにする。

〈所要時間〉約1時間20分

額縁庭園が美しい!血天井のある宝泉院

10:51
三千院を出て、来た道と反対方向に進むと後鳥羽天皇・順徳天皇大原陵がある。
鎌倉時代、承久の乱(1221年)に敗れ隠岐島に流された第82代後鳥羽天皇と、その第三皇子で佐渡へ流された第84代順徳天皇の御陵である。
承久の乱とは、1221年後鳥羽上皇が鎌倉幕府執権の北条義時卿に対して起こした争いである。
この戦いは幕府軍が勝ち、後鳥羽上皇と順徳天皇はそれぞれ隠岐と佐渡に配流となった。

平安時代後期~鎌倉時代前期の天皇家系図(出典:wikipedia)

せっかくなので、当時の天皇の家系図をwikipediaの情報を元に簡単に書いてみた。
関係性が複雑なので、かなり省略している部分はある。
後鳥羽天皇の第一皇子である土御門天皇は承久の乱には無関係であったらしいが、自ら四国の土佐へ配流となり、後阿波に御移りになった。
土御門天皇の御陵は長岡京市の金原陵にある。

当時の天皇家って色々な人の思惑が複雑にからみあっていてややこしい。
後鳥羽天皇、順徳天皇に手を合わせてから、宝泉院へ向かう。

雨が少し強くなってきた。
雨に濡れた紅葉は美しい。

宝泉院に向かう道。良い雰囲気。

11:00
宝泉院に到着。
拝観料900円を収めて拝観。お抹茶と茶菓子付きである。

宝楽園という庭園を散策。
人が全くいなくて独り占め。実に美しい。

雨のおかげで木の板にも紅葉が反射。

客殿に入ると、お抹茶と茶菓子を持ってきていただいた。
美しい額縁庭園を見ながらしばしの一服。

樹齢700年の五葉松は圧巻!

すごいエネルギーを感じる。
京都市指定の天然記念物で京都三大松(他、陸舟の松(金閣寺)、遊龍の松(善峯寺))のひとつらしい。

額縁庭園の盤桓園。本当は柱と柱で額縁にするべき。写真は失敗。
それでも美しさは変わらない。

いとをかし。

これもまたいとをかし。

ここも良い。
こんなに美しいお寺ではあるが、先ほどの額縁庭園がある所には血天井がある(なんか恐ろしくて写真撮るのはためらったので写真はない)。
血天井とは、関ケ原合戦前の伏見城の戦いで自刃した、鳥居元忠殿やその家臣らの血痕が残る床板が、供養のために天井板として利用されたものである。
顔の跡や足跡が見えるらしい。拙者にはよくわからなかったが…。
ちなみに伏見城遺構の血天井は京都の複数の寺院で使用されているらしい。

五葉松の上側。ここも人は少なく、非常に良い時間を過ごすことができた。

〈所要時間〉約40分

宝泉院を出て、元来た道を戻る。
ここも紅葉は美しい。

11:50
お腹が空いてきたので、「店内でゆばをつくっています」という文字につられて京美茶屋に入店。

ゆばそば(1000円)を注文。あんかけゆばうどんとも迷ったが、大正解!!!
出汁も美味しく最後まで飲み干してしまった。
冷えた身体も温まり、体力回復!

お気に入りの1枚。

横でも1枚。
大満足で三千院を後にする。

平家物語の地のひとつ、建礼門院が隠棲された寂光院

12:38
三千院から大原バス停を通り越して、寂光院へ向けて歩くこと約20分。
朧の清水という、建礼門院が姿を映したと伝わる泉を発見。

寂光院の近くに来ると大原女の顔出しパネルを発見。
大原女とは、大原に住み、頭に柴や薪、農作物などを乗せて京の町で売りに歩いた行商の女性のことを指すらしい。
壇ノ浦の戦いで生き残り、大原寂光院に隠棲した建礼門院に仕えた阿波内侍が山仕事をした時の衣装を模したという伝承がある。

平安時代後期~鎌倉時代前期の天皇家系図(出典:wikipedia)

先ほどの天皇家系図がここにきても役立つ。
建礼門院(平徳子)とは、第80代高倉天皇の皇后で、第81代安徳天皇の国母である。
父は武士として初めて太政大臣にまで上り詰めた平清盛公である。
なぜ、建礼門院がこの地で隠棲することになったのか。
それは平氏滅亡について簡単に触れておく必要がある。

平家滅亡の始まりは1180年の以仁王の挙兵にある。
以仁王は後白河院の第三皇子で、幼い安徳天皇の即位により皇位継承が絶望となったことから源頼政卿とともに平家追討を企てるが、宇治で平氏軍に敗れ戦死。
それを契機に東国では源頼朝公が挙兵し、各地で反平氏勢力が活発化する。
1181年、院政をとっていた高倉天皇(当時は高倉上皇)が崩御。
さらに平氏にとって不幸なことは清盛公の死去である。
いよいよ平家の滅亡は近づく。
1183年、平氏は北陸の反乱勢力へ向けて追討軍を送るが、倶利伽羅峠で木曽義仲軍に敗北してしまう。
義仲軍が延暦寺まで到達したことで、平氏は安徳天皇、建礼門院らを引き連れて西国へ落ちることになる。
一ノ谷の戦い、屋島の戦いで平氏は破れ、源範頼・義経軍はさらに平氏を追い詰め、いよいよ壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡。
このとき安徳天皇は三種の神器とともに入水して崩御。
建礼門院は自ら飛び込むが、源氏方によって救助され京に護送される。
1185年9月に寂光院に入寺し、平家一門と安徳天皇の菩提を弔いながら終生を過ごした。

ちなみにこの大原女のモデルとされる阿波内侍は、崇徳天皇の寵愛をうけた女官であったが、崇徳天皇崩御の後に出家し寂光院へ入寺している。

12:52
三千院から歩いて約30分で寂光院に到着。
拝観料600円を収める。
雨で濡れた石段が美しい。

寂光院は天台宗の尼寺で、594年に聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられる。

静かな境内は紅葉が美しい。

建礼門院が隠棲していたと伝えられている庵跡がある。
なぜか寂しい気持ちになる。

見上げると一部だけ紅葉している。
なんか不思議な光景である。

ここにも苔とお地蔵様。
ちなみにこの奥には、2000年5月9日未明に発生した火災により焼損した鎌倉時代の旧本尊が安置されている。
この日は特別公開日だったようなので300円を収めて拝観。

静かな京都ここにあり。歴史を感じることのできるお寺である。
平家物語の大原御幸で登場するのがまさにこの地である。
ちなみに平家物語の小説は吉川英治氏の新・平家物語がおすすめ。といっても全16巻で自分も5巻の途中で止まっていることに今気づいたが…。


茶室らしい。すごくよい雰囲気。
非常に雰囲気の良い寺院であった。

〈所要時間〉約40分

このあたりの紅葉はかなり見頃に近い。真っ赤になってる。

建礼門院の御陵である大原西陵。

静かな地である。手を合わせて帰路に着く。

来る途中に発見した大原温泉の大原山荘。
なんと日帰り入浴が可能らしい。
ビールセット1800円で、せっかくなので入浴♨
露天風呂がある天然温泉で大満足!ここはまさに想定外のラッキー!

風呂上がりのビールをいただく。
柿ピーつけてくれた。
冷えた身体を温泉で温めて、風呂上がりのビールは最高すぎる。

大原山荘を出るとワンちゃん。めちゃくちゃおとなしい。
その後、大原バス停まで戻り、15:18のバスで国際会館駅まで戻る。

京都駅直結!ポルタ地下1階にある金沢まいもん寿司

16:20
1時間くらいで京都駅まで戻ってきて、金沢まいもん寿司へ直行!
少し待っていたので、予約しトイレに行って戻ってくるとすぐに入店できた。
北陸の美味しい寿司を食べることができる。
最高!美味しすぎる!

ちゃんと日本酒も注文!お腹いっぱいかなと思ったが、余裕で食べれる。

これこれ!北陸に行って食べるのは、ホタルイカ軍艦!これがもう美味しいのよ。

お金を気にせず注文。こういう日もたまにはいいんじゃないか。

これにてごちそうさま!
全部で5863円。まぁそんなもんか。
金沢に行く交通費のことを考えたら十分安い!
京都に行ったら帰りはここでお寿司を食べるのがお決まりになりそう。

満足したの早めの電車で帰宅。
来年は京都旅もぼちぼち再開していきたいなぁ。

〈おわり〉

 

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