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我に七難八苦を与えたまえ~島根3泊4日一人旅 一日目~

島根県

どうも、島左近です。

まずは、最新の一人旅から。
2019年8月31日~9月3日にかけて行った島根一人旅。
一日目は、山中鹿介殿と堀尾吉晴殿に会いに行く。

今回は、JRの山陰めぐりパスを利用。
これが非常にお得。
京阪神から鳥取、島根まで往復で、特急スーパーはくと(智頭急行経由)、特急やくも+新幹線が使用できるという優れもの。
しかも山陰自由周遊区間では、特急自由席も使える。
なんと、連続4日間一人でも使えて、これだけの内容で神戸からだと13000円。激安。
期間限定だそうなので、ご注意あれ。26日まで発売してるようである。

旅のしおり

訪問日:2019年8月31日

【ルート】
7:57 三ノ宮
↓(特急スーパーはくと)
10:43 倉吉
10:48
↓(JR山陰本線)
11:54 米子
11:57
↓(JR山陰本線・西出雲行)
12:04 安来
★安来市観光協会(レンタサイクル・マンホールカード)
★鶏白湯らーめん 鶏吉

★月山富田城

16:28
↓(特急やくも・西出雲行)
16:43 松江
★松江シティホテル別館

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★松江城
★宍道湖うさぎ
★馬やど

チャリで月山富田城を攻める

特急が使えたので、朝は比較的ゆっくり。
車窓から見える大山の美しさに惚れ惚れ。良い天気。
12:00頃に安来(やすぎ)駅に到着。

駅出てすぐの観光案内所でチャリを借りる。
ついでにマンホールカードもげっとだぜ。
\(^o^)/
この町はどじょうすくいが有名なのか。

安来市マンホールカード

これから約10km先の月山富田城を攻めに行く。
どじょうを食べたかったのだが、腹が減っては戦はできぬ。
ということで駅前のラーメン屋さんへ。

鶏白湯らーめん 鶏吉

鶏白湯ラーメン 鶏吉にて、あご出汁鶏らーめん。
「ズルズル。」

( ゚Д゚)

「美味である。まことに美味である。」
「ゲフッ。」
スープもすべて飲み干し、敵は月山富田城に有り。

鶏白湯らーめん 鶏吉 (トリパイタンらーめん トリヨシ) – 安来/ラーメン | 食べログ (tabelog.com)

川に沿って進み、周囲は田んぼ。とても懐かしい。
実は、私、出身は奈良で大学までは奈良県民なのです。
なので、田んぼが懐かしい。うれしい。カントリーロード。

舗装された道路を走ること約1時間半。
念願の月山富田城である。
ついに山中鹿介殿に会えるのか…。

百名城スタンプを押して、水分を補充して早速登城。
整備された道が続き、ついに出会えた。山中鹿介殿。

「我に七難八苦を与えたまえ」

決してドMなわけではない。
彼は、尼子家の再興を三日月に祈ったという逸話があるくらい、
主家のために最後まで忠心を尽くしたのだ。
彼は結局この地に戻ることなく、毛利側の手により謀殺されたのだ。
関が原の戦いで散った私に比べると、彼は戦場で死ねずさぞ悔しかったであろう。

そんな鹿介殿に見守られながら、城攻めにとりかかる。
まずは本丸への攻め口を花の壇から眺める。

「たっ…高い…。」

七曲りと呼ばれる道を通り本丸へ向かうのだ。
結構上り坂。しんどかった。暑い。

「アクエリアスが無くなる…。」

そんな水分不足という恐怖とも戦いながら、やっと頂上へ。

見事な石垣である。こんな山の上に。
これは三の丸の石垣だったはず。
美しい。美しすぎるぜ。
山頂からの景色はなかなか美しい。
背後は山に囲まれ、前には川が天然の堀となる。
まさに難攻不落の城。
ここから見える景色は現地にいってぜひ見てほしい。
(写真を撮り忘れた。)

帰りは、堀尾吉晴殿の墓と山中鹿介殿の供養塔に参ってきた。
巨大なスズメバチの巣が近くの建物にあったから、要注意だ。

ちょうど小説で、戦国はるかなれど(上): 堀尾吉晴の生涯 (中村 彰彦 著)を読んでいたので、彼らの墓参りができてよかった。
小説内では、堀尾殿はかなり山中鹿介殿のことを慕っていたようだった。
実際もそうだったのかもしれない。


目的を果たした私は、再びチャリで約10kmの道のりを戻る。
小登山とチャリの影響か、左膝に違和感を感じたのは気のせいではない。

予定してたよりも早く安来駅に戻って、松江に向かう電車に乗ることができた。
調べてみると、松江城は4月~9月は18:30まで登閣できるようだ…。

(゜-゜)?

これは松江城も今日中に攻め落とせるんじゃないのか?

夕方の松江城を攻める

そうと決まれば、話は早い。行くしかない。
松江駅からは徒歩で20~30分くらいかな?
途中、本日のお宿である、松江シティホテルでいったん荷物を預けて、城攻め開始。

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国宝松江城。夕方の美しいお堀と石垣。

黒い石垣に、黒い建物。

カッコイイ!!

ただただそんな感想しか出ないのは、語彙力不足だからである。
しかし、カッコイイものはカッコイイのだ。城攻めを続ける。

「あっどうも。お久しぶりです。」

堀尾吉晴殿である。
もともとは太閤殿下の下で、ネゴシエーター的な役割としても活躍されておった方だ。
関ヶ原では、彼の息子が東軍側についた。
彼自身は水野忠重殿と加賀井重望殿のごたごたに巻き込まれ、
傷を負いながらも水野殿を殺した加賀井殿を返り討ちにしたといわれている。
息子の戦功と、彼のそれまでの行動が評価されてか、
堀尾家は出雲・月山富田城が加増された。

月山富田城では何かと不便に感じた堀尾親子は、この地に松江城からなる城下町をつくったのだ。
藩主である息子は早く亡くなってしまい、彼自身も城が完成してからなくなったそうだ。

堀尾殿はこの城に人生のすべてを費やしたのであろう。

疲労によって左膝がほとんど曲がらない中、階段を上がり天守に向かう。
戦国当時にこんな状態で城攻めしていたら、鉄砲狭間からの釣瓶打ちで私は今頃蜂の巣だろう。

松江城天守である。やはり美しい。
内側もかなり工夫されており、実戦に備えた造りである。
やはり数々の戦地に赴いた堀尾殿のすべてが詰まっておるわ。
詳しいことは、現地に行って実感してほしい。
天守から望む夕日も美しい。

松江城周辺には怪談の作者としても有名な小泉八雲関連の施設も多いから、
時間があればそちらにも行かれると良いだろう。

そして宍道湖から夕日を眺める

今日のミッションはまだあるのだ。
それは宍道湖(しんじこ)での夕日を見ることだ。
私は名残惜しげに松江城を後にする。

早足で宍道湖うさぎがいる鳥取美術館の方へ向かう。
確かこの日の日の入りは18:30くらい。
ベストタイミング。そして天気は良好。
宍道湖沿いに歩いてるだけでも、もうすでに美しい。

写真は死ぬほど撮ったのだが、お気に入りを一枚。
「宍道湖と夕日を背景にした宍道湖うさぎ」
夕日を見て、物思いにふけてから夕食に向かう。

島根の美味いものが食べたい。
宿の横にあった、馬やどで晩御飯。

大山鶏とどじょうは絶品。松江でどじょうが食べられるお店は少ないらしい。
どじょうはウナギよりも栄養価が高いという話を、店員さんに教えてもらった。
そしてやはり日本酒である。
店員さんのおすすめも教えてくれてとても良い店だった。
(何を食べて、何を飲んだかは覚えていない。)

松江に行くのなら、また行きたいお店である。

馬やど – 松江しんじ湖温泉/居酒屋/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)

ご飯のあとは、酔い覚ましにライトアップされた松江城を見に行く。
これはこれでまた趣があって美しい。

こうして一日目の旅は終わったのだ。

〈2日目につづく〉

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